旅行会社の中には、長野県白馬村にあるホテルへの宿泊をツアーに組み込んでいる場合があります。
しかし、長野県白馬村にあるホテルに宿泊するツアーの場合、少なからず注意しておくべき点があります。その点を予めご納得のうえ、そのツアーにお申込みください。
白馬村のホテルに宿泊するツアーはツアー代金が安く、一見するととても魅力的に見えます。
ここでは、そのツアー代金を安くするカラクリ(?)もバラしておきますので、じっくりと読んで旅行会社を選ぶ際の参考になさって下さい。
白馬村にあるホテルは、ホテルといってもその大半は個人経営の民宿やペンションの規模のホテルです。
家族経営のホテルも多く、従業員も足りないホテルも多いです。良く言えばアットホームですが、ホテルに清潔さを求める方からは不満の声が出ることも少なくありません。
分宿というのは、文字通り同じツアーに参加していながらホテルが分かれてしまうことを言います。
一方の宿は新しいホテルなのに、もう一方はくたびれた感のあるホテルになることがあるのです。
もちろんお客様の側からホテルはここがいいと指定することはできません。
一方の宿の大浴場は露天風呂がついているのに、もう一方はついていないということだってありえます。
同じツアー代金を払っているにもかかわらず、当たり外れがあるということです。
白馬村にあるホテルの実質は民宿です。ですから、制服もなくTシャツで夕食の料理を運んでくるホテルもあります。長髪・ひげヅラの男性従業員もいます。
白馬村にあるホテルはそういうもんだと思って、あまりカリカリしないほうがいいと思います。
早く休んで、翌日のアルペンルートに備えましょう。
分宿となることが多いため、一方のホテルに到着するのが早くても、もう一つのホテルには遅く到着することもあります。
また、翌朝も一方は他方のホテルよりも早くバスに乗らないといけないときがあります。
それが10分差くらいならマシなほうで、ひどい時は30分差くらいになるときもあります。
一口に白馬村といっても広いのです。
白馬村にある白馬駅から扇沢駅まで車で45分程度。
つまり、長野県白馬村に宿泊した場合、通常は宿から近い長野県側から立山黒部アルペンルートに入ることになります。
そうなると、富山県の立山駅がゴールとなるため、富山県側から帰ることになります。
もし、東京方面・関東地方に帰る場合は、団体ツアーの募集パンフレットで富山駅から新幹線で帰るプランになっているか必ずご確認ください。
2015年3月の北陸新幹線開通前はアルペンルートを終えた立山駅から観光バスでわざわざ長野県の上田駅まで行き、そこからやっと新幹線に乗って東京駅に帰っていました。
もし以前と同様、上田駅から新幹線に乗るツアーだとすると、立山黒部アルペンルートを回ってヘトヘトになっているにもかかわらず2時間半ほどまた観光バスに乗って上田駅に行くことになります。
また、旅行会社の中には、白馬村に宿泊しておきながらあえて富山県側の立山駅から立山黒部アルペンルートに入るツアーを組んでいる場合があります。
その場合、白馬村の白馬駅の辺りからアルペンルートの起点である立山駅まで2時間半ほどかかります。
なぜそのようなことをするかというと、富山県側から入れば出るときは長野県の大町の扇沢駅ということになり、新幹線は長野県の上田駅から乗ればいいことになります。
そうなると、富山駅から新幹線に乗る場合に比べて東京駅までの新幹線代が安くなり、ツアー代金も安くすることができるのです。
往路は東京から上田駅まで新幹線、復路も上田駅から新幹線で東京駅まで帰るツアーは、ツアー代金がとても安くなっていると思います。
それだけ安く立山黒部アルペンルートに行きたい方にはありがたいことですが、その分他のツアーに比べて疲れやすいハードスケジュールのツアーに仕上がっています。
十分お気をつけください。