黒部峡谷鉄道は、宇奈月駅~欅平(けやきだいら)駅間の約20kmを結ぶトロッコ電車です。
本来の終点は欅平駅ですが、団体ツアーのほとんどは鐘釣駅で下車します。
【乗車時間】
片道ちょうど60分(欅平駅までは1時間30分)
どの車両に乗るかで値段に違いがあります。しかし、団体ツアーの観光客の多くが乗車する普通車両は、窓がなく外の風を肌で感じることのできる車両です。
*雨天時などで特別車両に乗車したい場合、料金差額分はお客様負担となります。
【普通車両の座席】
・1両36人乗り(1列4人掛け✕9列)
背もたれのない長いすです
・座席指定
自由席です。但し、団体ごとに何両目に乗るか指定があります。
*自分の団体が何両目に乗るかは、添乗員が受付をしたときに確定されます。
いい席に座りたい場合は、改札待ちの際早めに行列に並ぶ必要があります。
このトロッコ電車はもともと、戦前に行われていた黒部ダム上流の電力開発工事のため、資材を運ぶ専用鉄道として敷かれたものです。電力会社の関係者は乗車することがありましたが、そもそも観光客を運ぶ鉄道ではありませんでした。
*ここでいう電力開発は、いわゆる黒部ダム(黒四ダム)建設ではありません。黒四ダム以前にもこの辺りには黒部川第一発電所、黒部川第ニ発電所、黒部川第三発電所などが作られました。
ところが、この黒部峡谷は自然の宝庫であり、乗せて欲しいという観光客が絶えずその観光客に対しては「命の保証はしない」との約束のもと乗車を許していました。
その後、1971年(昭和46年)になって 関西電力が鉄道専業の子会社として黒部峡谷鉄道を設立。7月には関西電力から黒部峡谷鉄道が宇奈月 - 欅平間を譲り受け営業を開始し現在に至っています。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車の始発駅です。
この駅舎は黒部峡谷鉄道のみが利用しています。同じ通りには富山地方鉄道の宇奈月温泉駅がありますが、駅舎は別です。
鐘釣駅は黒部峡谷鉄道の終点ではありませんが、バスでトロッコ電車に訪れた団体ツアーの多くはここ鐘釣駅で下車します。
1.河原の露天風呂
鐘釣駅から続いている遊歩道を10~15分歩くと河原に降りる階段があります。その階段を降りると露天風呂があります。囲いで脱衣所が作られていますが、外からは丸見えなので入るにはかなり勇気が必要です。
2.万年雪展望台
鐘釣駅から河原の露天風呂に向かう遊歩道の途中に「万年雪展望台」があります。
駅から3分くらいのところですからほとんど歩かないで済みます。
以前なら夏でも溶けずに残っているため万年雪と言われていましたが、ここ最近は夏になると消えてなくなることもあります。
宇奈月駅から笹平駅までの間にもいくつかの駅があります。ほとんど降りる人はいないのですが、各駅停車で停まります。
このうち笹平駅では野生のニホンザルを見ることができる日があります。
黒薙駅では、稀に下車する観光客がいます。お目当ては天然温泉(黒薙温泉)。有名な宇奈月温泉と同じ泉質です。